2019 Bonneville World Record Challenge 最難関50cc+過給器クラスで平均速度世界最高速を達成! 日本の精密技術で115年間誰も超えられなかった壁を破りました!

SMCチームは、2019年8月開催のBMSTにおいて、1マイルあたりの平均速度100km/h越え(平均速度101.771km 最高速度128.63km)を達成し、カテゴリ記録を更新しました!

SMCチームが世界新記録を達成したカテゴリは、50ccエンジン+過給器(使用燃料はガソリンに限る)というメカニズム的に最も精密かつ複雑な技術が必要で、最難関とされていたクラスです。

世界で最も権威あるFIM公認の最高速度競技会BMST100年の歴史中、世界中からの挑戦者がこのカテゴリで超えることができなかった平均時速100kmの壁を、日本のプライベートのチームが破ったことが「新たなモータースポーツの歴史を開いた」と高く評価されています。

なおSMCチームは同大会にNSX-02(125ccエンジン+過給器(使用燃料はガソリンに限る))もエントリーしており、こちらでも1マイルあたりの平均速度100km/h越え(平均速度101.375km 最高速度169.85km)を達成し、同じく当該カテゴリでの世界記録達成となり、AMA大会記録を加え世界4冠達成となりました。

SMCチームは、50ccエンジンによる絶対的速度記録233.3km/h(ニトロ燃料使用可能なストリームライナー、アンリミテッド50ccクラスの記録)を目指し、これからも挑戦を続けます。

関わるすべての人が手弁当で参加しているチームであり、資金も設備も時間も全くない中、マシンづくりはぎりぎりまで続きました。

お金も時間もありませんし、手伝ってくださるエンジニアは日本中に散らばっており、時にはコミュニケーションがうまく取れず、つくったものが無駄になったりするなど、いろいろなことが起こりました。

マシンをアメリカに送った後も、カウリングの制作が間に合わず、カウリングは後からハンドキャリーということもありましたし、現地にエンジン技術者を連れていく資金が足りず、エンジンをかけるにも一苦労という状態でした。

しかし、「日本の精密加工技術の素晴らしさを世界に示す!」という想いの下、関わる全ての人が世界4冠の目標を手にすることができました。

カテゴリ記録を達成した2台には、静岡文化芸術大学の羽田隆志教授の設計により、世界で最も低く空気抵抗を抑えられるオートバイ操舵システム「バーチャルステアリングシステム」が組み込まれています。これは理論的に車体をタイヤの高さ以下に構成できる画期的なシステムで、桁違いに低い車体(最大高711mm)設計を実現するために、協賛各社が技術で応え実現したものです。まさに日本のモノ作り技術の結集といえると思います。

プロジェクトチームリーダー 兼 パイロット 近兼拓史氏 コメント

ベースエンジンに敢えてカブを選び、ロバでサラブレットの最高峰記録に挑むのがSMCのコンセプトです。今回のカテゴリでの世界記録は第一歩。来年は更に進化させたマシンで50ccは平均時速100マイル(163km/h)オーバー、125ccは200km/hオーバーを達成したい。

日本の精密技術で世界最高速を目指す 2018.2019 50cc&125cc Bonneville World Record Challenge

ABOUT スーパーミニマムチャレンジとは?

keep on challenging!
挑み続ける男・近兼拓史の新たなる挑戦を日進工具がバックアップ!

50ccエンジンによる世界最高速記録233.3km/h──。2008年の記録樹立以来、誰にも破られていないこの偉大な記録に挑戦しようというのが「スーパーミニマムチャレンジ」です。舞台は、見渡す限り真っ白な平原が広がるアメリカ・ソルトレイク。ここで毎年行われるボンネビル・モーターサイクルスピードトライアルズの50ccクラス&125ccクラスに、数々のミニマムチャレンジに挑み続け、映画監督としても活躍する近兼拓史氏が挑みます。日進工具は微細加工技術のスペシャリストとして、近兼氏の「日本の精密技術で世界最高速記録を塗り替えたい」という熱い想いに共感しプロジェクトチームに参画。ともに未知なる壁に挑みます。

ボンネビル・モーターサイクルスピードトライアルズ

AMAランドスピードグランドチャンピオンシップの一戦として位置づけられる、100年以上続くモータースポーツの祭典。エンジンのついた乗り物ならなんでもOK。世界各国より集結した挑戦者が最高速を求めるというシンプルな競技は、50ccバイクからロケットエンジン搭載車まで、さまざまなクラスで世界最速の称号とプライドをかけた戦いが繰り広げられています。
https://bonnevillespeedtrials.com/

ABOUT プロジェクトチーム紹介

プロジェクトリーダーを務める近兼拓史氏のもと、モータースポーツ界で活躍するコンストラクターやチューナー、そして日本のものづくりを支える企業各社が集結。オールジャパンの技術と情熱で記録更新を目指します。

プロジェクトチームリーダー
兼パイロット / 映画監督
近兼拓史

1962年生まれ。神戸出身 作家 映画監督。
世界各地でオートバイ、電気自動車などを用い前人未到のチャレンジを達成し続けるレコードメーカー。その実体験をもとに、数々の作品を生み出している。
主な著書:扶桑社新書 80時間世界一周 他
主な監督映画:切り子の詩 恐竜の詩 他

2020年以降のお話は、 こちら に掲載しております。 〜 オウンドメディア【未来の先をつくる】〜



ABOUT スケジュール

2018.07
プロジェクトスタート
2018.08
ボンネビルスピードウィーク 2018 参加(125ccクラス)
開催期間:2018年8月25日~8月30日 
2019.08
ボンネビルスピードウィーク 2019 参加(50cc/125cc クラス)
2020.08
ボンネビルスピードウィーク 2020 参加・・・COVID-19の影響で中止
2021.08
ボンネビルスピードウィーク 2021 参加・・・物流トラブルでマシン搬送ができず出走不能
2022.08
ボンネビルスピードウィーク 2022 参加・・・大雨の影響で中止
2023.08
ボンネビルスピードウィーク 2023 参加・・・ハリケーンの影響で中止
2023.11
秋田県 大潟村ソーラースポーツライン 公開テスト走行・・・非公式ながら世界最高速117km/hを記録
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