Investor Relations

トップメッセージ

代表取締役社長 後藤弘治

株主・投資家の皆様

ようこそ、日進工具のIRサイトへ。代表取締役社長の後藤弘治でございます。平素は格別のご高配を賜り厚く御礼申し上げます。

当社は1954年に創業した超硬工具メーカーで、超硬小径エンドミルの分野で国内トップシェアを誇っており、高い利益率(2024年3月期の売上高経常利益率は21.1%)の確保と徹底した無借金経営を貫いております。

2024年3月期は、経済活動の正常化が進み、回復基調となりましたが、エネルギー価格の高止まりや、地政学的な問題の継続、中国経済の減速等による影響を受け、回復の動きは緩やかなものとなりました。自動車関連は半導体や部品の不足の解消により、生産台数の持ち直しが見られましたが、金型向けを中心に工具需要の回復には遅れが見られました。半導体・電子・デバイス関連においては在庫調整により全体的に低調に推移しました。地域別では特に中華圏向けが低迷しました。
このような事業環境の中、当社では工具需要の本格回復に備え、新製品の発売や大規模な規格拡大を行い、製品ラインアップの強化に努めました。また、ユーザー様向けに当社独自の技術セミナー「精密微細5軸セミナー」を開発センターにて開催し、技術情報の発信と交換を行いました。

今後の見通しといたしましては、ハイブリッド自動車(HV)や燃料電池自動車(FCV)の需要増加や、生成AI市場の拡大等により、精密・微細加工へのニーズは高まっていく見込みであり、工具需要は今後も成長していくと想定しています。

当社は、目指すべき提供価値をブランドビジョン“イノベーションを具現化する日進工具”として掲げ、日本のものづくりを支える誇りをブランドステートメント“「つくる」の先をつくる”に表していきます。

社会と企業の持続的成長を目指す観点から、当社は2021年11月に「サステナビリティ基本方針」を策定しました。最小限の資源とエネルギーを使って小径エンドミルを製造する当社の事業そのものが、人と地球に優しいモノづくりにつながっていると考えております。そして高性能で他にはない製品(高精度・高能率・多機能・長寿命)である「高付加価値製品」をより多く創造し、社会に提供することを目指します。

また、オウンドメディア“「未来」の先をつくる”にて、モノづくりにこだわりを持つ方々による様々な情報コラムの発信を毎週行っております。こちらのサイトを通じて、当社をより深く知っていただけたらと考えております。

当社はパブリック企業として、株主・投資家の皆様への説明責任を果たすとともに、株式市場における認知度向上ならびに適正なる評価をしていただくことを目的として、IR活動にも力を入れており、ホームページのIR情報につきましても適宜内容を更新し、タイムリーな情報発信に努めております。今後とも企業価値向上の一環として着実な取り組みを行っていく所存です。

全社一丸となって、さらなる飛躍を目指す日進工具にぜひご期待下さい。


日進工具株式会社
代表取締役社長 後藤 弘治