Product
NS MicroCAM
本製品は工具メーカーが開発、提供するCAMです。2013年4月より販売を開始し、沢山のお客様から好評価を頂いております。
工具の性能・特性を最大限に発揮する最適な工具データベースを搭載し、高精度、高面品位加工を実現します。高精度サーフェイスCAD機能も搭載し、操作性が良く、扱い易いCAMです。
テクニカルサポートサイト
NS-MicroCAMのソフトウエア保守契約を締結されているユーザー様は、テクニカルサポートサイトがご利用いただけます。
※ご利用にはIDとパスワード認証が必要です。
User Interface
CAD,CAM一体型の柔軟な操作性を実現、精密加工に特化した各種コマンドの集約を自由に行えるツールバーを装備。あえて飾らないプロ仕様の使い勝手。
主な機能
- レイヤ表示
- 簡易寸法表示
- 各種シェーディング機能
- 加工指示書作成
- ポストプロセッサ
- 標準データ形式(IGES, STEP, DXF, STL)
Tool Database
モデル範囲100mm×100mm内の精密加工に特化した工具メーカー提案の高精度切削条件データを採用!! その他各種DB及びテンプレート機能も充実し加工ノウハウの蓄積が可能です。
主な機能
- 高精度、高面品位を実現させる最適な切削条件を標準搭載
- 有効長や被削材などによる絞込み検索機能で最適工具を選択できます。
- NS-TOOLの新製品及び特別な加工実績をリアルタイムに更新します。
- ユーザ設定、データベース編集機能。
- cBN、PCDなど最新工具での切削を支援します。
Data Translation
※CAM-TOOLで作成した加工データとの直接的な互換性はありません。
※DXFはAUTODECK inc.の登録商標です。
※STLは読み込み表示のみ
Modeling
サーフェースモデラーを標準装備。受け取った形状データの情報を読み取り柔軟対応。精密加工に不可欠な形状編集、修正作業が行えます。
主な機能
- グリル曲面
- ブレンド曲面
- 各種フィレット曲面
- パーティング面作成支援機能
- N辺ぼかし面
- スイープ曲面
- 曲面トリム
※CAD(Modeling)機能にサイズ制限はございません。
3D CAM Function
NS-MicroCAMは、精密加工に特化した5モードに集約し、目的に応じた高精度、高品位な加工をサポートします。さらに専用の工具データベースと連動し精密加工における切削工具の性能を最大限引き出すための機能を多数パラメータとして用意。違和感のないスムースなデータ作成をお約束いたします。
※NS-MicroCAMは微細精密加工専用システムです。設定可能工具径は最大径Φ6.0mm以下。
※データ出力対象となるモデル範囲は100.0×100.0mmとなります。
等高線荒取り加工
滑らかな形状オフセットパスを出力します。また、形状輪郭部では切削工具の加工負荷を軽減できるよう切り込み量及び送り速度を自由に設定でき、微細荒加工時の工具トラブルを回避。工具寿命を飛躍的に向上させます。
等高線仕上げ加工
側面仕上げでは工具アプローチ痕が発生しにくいスパイラ動作や段取りがえによる残し代量の把握が困難な場合に有効な平面方向からの追い込み指定が可能。その他、豊富なパラメータにより形状平坦部にも自動オフセットパスを作成することで1本の工具による形状全体仕上げも行えます。
取り残し加工
前工程の工具情報を指定することで取り残しとなった急傾斜、緩傾斜部に最適なツールパスを作成。さらに加工負荷を最大限抑制できる機能として取り残り部法線方向からの追い込みが可能。
平坦部周回加工
3D形状の全体中仕上げに効果的な形状オフセットパスを作成します。工具アプローチにはヘリカル動作が指定でき、工具負荷を軽減。等高線、走査線と組み合わせることで自由度の高い仕上げ加工にも対応できます。
走査線領域加工
仕上げ加工及び中仕上げ加工における滑らかなツールパスを作成。パス作成精度においてはパラメータ設定を豊富に用意し、CAMオペレータの要望にお応えします。また、走査線加工においてもZ方向からの追い込み機能及び部分的な送り速度指定が可能となり、複雑な精密加工や仕上がり面の向上を支援します。
CL Data Edit
主な機能
- 工具軌跡トレース機能
- 移動、コピー機能
- CL部分削除
- 送り速度変更
- アプローチ位置変更
- 干渉チェック機能
精密加工に必要な部分的CL編集が可能です。もちろん、カッターパス動作確認や送り速度、アプローチの変更も可能。自由度の高い編集であなたの加工ノウハウを発揮できます。
導入事例
Vol.1 超硬合金3D曲面
NS-MicroCAMの走査線仕上げパスの追い込み機能を使用し、加工機の段取り替えに発生する位置誤差をキャンセル。中仕上にDCMB(ダイヤモンドボール)を使用し、最終仕上げのPCDRBによる切削の安定化を図りました。
- 被削材:超硬合金 92.5HRA
- ワークサイズ:15mm X 15mm
- 仕上げ工具:PCDRB R0.5
面粗さ | Rz | Ra |
---|---|---|
① 5度付近 | 0.523µm | 0.078µm |
② 15度付近 | 0.592µm | 0.078µm |
③ 25度付近 | 0.412µm | 0.074µm |
Vol2. 時計モデル
NS-MicroCAMと PCDRBを用いた仕上げ加工例。取り残し加工モードを用いたコーナー部の仕上げ加工や、多彩なCL編集機能を用いた文字加工も可能です。
- 被削材:STAVAX (52HRC)
- ワークサイズ:50mm X 50mm
- 仕上げ工具:PCDRB R0.5
面粗さ | Rz | Ra |
---|---|---|
① | 0.181µm | 0.028µm |
② | 0.365µm | 0.055µm |
③ | 0.435µm | 0.052µm |
④ | 0.233µm | 0.048µm |
NS-MicroCAMユーザ様へは専用サポート窓口から最新の工具情報加工条件の配信はもとより、弊社加工エンジニアにより様々な加工相談に対応いたします。
Ver.3 及び Ver.4 追加機能
NS Micro CAMは定期的にヴァージョンUPを行っています。お客様との対話の中からより使い勝手の良いCAMを目指しています。
カテゴリ | Ver.3(2015/8)及び ※Ver.4(2016/7)追加機能 |
---|---|
BASE | ビュー関連 隠線表示、隠線非表示 |
マルチサンプリング対応(斜線ギザギザ防止) | |
一番手前の図形のみピック可能とする設定を追加(作業性の向上) | |
ワーク平面定義の反転移動機能 | |
回転&反転移動・コピーにワーク座標系を追加(作業性の向上) | |
曲面伸縮(輪郭指示を新設) | |
曲面伸縮(延長方法の拡充) | |
曲面伸縮(延長輪郭処理) | |
曲面伸縮(トリム機能) | |
演算エラー防止強化(領域指定面指示エラー防止) | |
トランスレータ(IGES出力 RGB色 対応) | |
トランスレータ(STEP出力オプション 非表示図形変換) | |
※ ワイヤー&シェーディング輪郭色設定 | |
※ 簡易寸法線を手前に表示 | |
CAM | 走査線領域加工(折り返しRの挿入) |
走査線領域加工(外周輪郭自動作成) | |
等高線高能率荒取り 形状部をアップ・カット (コバ欠け対策) | |
等高線高能率荒取り 輪郭優先加工 (コバ欠け対策) | |
等高線仕上げ工具径補正NC出力対応 (加工効率向上) | |
等高線仕上げ接線方向自動パス延長 (加工精度向上) | |
全加工モード (アップ・カット対応) | |
リダクションの改善(平面部の加工精度向上) | |
※ 取り残し加工 直行パスの制御 | |
※ 等高線高能率荒取り 水平部加工パターン追加 | |
※ 走査線領域/平坦部周回 3D円弧アプローチ対応 | |
Modeler | ※ テーパー曲面の仕様追加 |
便利機能 | プロファイル操作(変数自動計算入力) |
プロファイル操作(エラーチェック方法の改善) | |
プロファイル操作(工程ページ追加時、切削Z範囲初期値継承) | |
演算工程表(編集機能強化) | |
演算工程表(プロファイル編集モード新設) | |
演算工程表(パラメータ確認・編集) | |
演算工程表(計算中 工程表をコピー可能) | |
演算工程表(プロファイル共通設定) | |
テンプレート(複数プロファイル一括編集) | |
テンプレート(編集機能強化) | |
テンプレート(演算条件シートパラメータ一括変換) | |
テンプレート(コントロールウィンドウ設定内容編集) | |
テンプレート(工具、ホルダーの一括変換) | |
冷却方式の拡充 (冷却コードの追加) | |
※ プロファイル新規作成 テンプレート読み込み方式追加 | |
※ プロファイル画面 刃先タイプの自動判別 | |
※ テンプレート編集 初期設定ファイルの読み込み | |
※ 演算工程表の改善 複数工程一括コピー、自動ネーミング | |
※ プロファイル画面 管理項目内容表示拡充 | |
※ プロファイル画面 管理項目内容表示拡充 | |
トランスレーター | データ変換取り込みの際、『グループ登録する機能』(一部OPTION) |
POST | 工具種別関数追加(FLAT、RADI、BALL) |
工程表 | 加工工程表(有効長、突出し長の表示) |
Webブラウザ応加工指示書作成 (モニター上での加工内容確認) | |
カッターパス、工具画像の自動出力 (報告書等に利用) | |
※ 加工工程表 工具番号毎のNC出力 | |
※ 曲面輪郭修正コマンドの拡充 | |
※ 演算工程表、『演算状態一括クリアー』の廃止 |