Recruit

開発の先輩の声

仲間が喜ぶことをする。上司が喜ぶことをする。
それが会社を喜ばせ、社会の役に立つ。

仙台工場 開発部 開発グループ 研究開発課 技師
2006年新卒入社 生産機械システム技術科卒

仕事内容

製品の研究・開発。課長の補佐として班のメンバーをまとめ、新製品開発のための工具設計や性能評価計画の組み立て、評価結果の分析等を行っている。

入社してから現在までのキャリアと、それぞれの異動先でのエピソードを教えてください。

入社して一年は、仙台工場で製造工程の研修や、特殊品の納期管理をしていました。入社したばかりの頃は、度々寝坊して同期に電話をもらっていたこともあり、ちゃんと出勤している若い従業員を見ると、当時の反省を思い出します。
その後、東京の営業技術へ異動して、4年半ほどユーザー目線の技術データを集めるための検証をしたり、お客様へのセミナーの講師をしたりしました。異動した当初は、言葉に戸惑った覚えがあります。製造現場では当社がエンドミル“を”作るための言葉しか使ってこなかったので、お客様がエンドミル“で”金型などを作るための用語を全然知らなかった。次第に慣れましたけれど、最初は朝礼で出てくる言葉すらわからなくて焦りました。
次は名古屋営業所へ転勤し、営業職として9年半ほど自動車関連業のお客様を担当していました。ここでも最初は言葉に苦労したかな。技術系の言葉でわからない言葉はなかったけれど、商習慣に関する新しい言葉がわからない。でも「技術知識を持ってここに来させてもらっている」という気持ちがあったので150%やらなきゃって思ってやってきましたね。
直近では仙台工場の研究開発課へ異動して、現在は開発職として働いています。新製品開発のための工具設計の検討や、性能評価計画の組み立て、評価結果の分析等を行う一方で、課長の補佐としてメンバーの報告書や検証データの確認、進捗管理、打ち合わせ等を行うことも主な仕事です。開発職というと自分で機械を動かすイメージがあるかもしれませんが、それに加えて今はメンバーの業務管理も仕事のひとつです。

開発で「営業の経験が活きた」と感じた瞬間はありますか。

開発に最初からずっといたら、お客様が実際どうエンドミルを使っているか、現場を見る機会は少なかったと思います。お客様の使用現場を見てお話を直接聴いた経験が、開発のメンバーに「こう使っているよ」「こんな風に考えているよ」という目線からアドバイスできる私の強みになっていると思います。
また、開発でも講習会を開いたり、展示会に参加したりしますが、ずっとお客様の対応をしてきたので慣れていると思いますね。工場で行う講習会に、以前担当だったお客さんが来て下さったり、声を掛けていただけたりと人脈も活きていると思います。

仕事の中で、やりがいを感じるときは?

新製品の性能が旧製品より明らかに良くなった時です。明らかに良くなるって言うのは、1.5倍とか2倍くらい。わかりやすく言うと、スマートフォンの電池もちが、今までは「節約して1日」だったのが、2日とか3日とか持ったら感動するじゃないですか。逆に言えば、ちょっとの差では感動しない。それくらい「今までの製品より明らかに良い!」という違いを感じた時にやりがいを感じます。
あとは、指導をしている後輩たちのできることが増えた時ですね。今まで自分が指導していたことを、彼らが自然にできるようになっていたりすると、驚きを覚えます。

採用の中で、よく「早く会社の役に立ちたい」「全然活躍できないかもしれないのが怖い」という声がありますが、開発ではどう「会社の役に立っていける」のでしょうか。

「何が会社で一番役に立つか」と言えば、最終的には売り上げに貢献することです。営業だったら売上。開発だったら開発製品の数です。良い製品を作り上げていくことはもちろんですが、数を出すなら開発スピードを上げなくてはいけない、という課題もありますよね。そういう課題に取り組んでいくことが会社の役に立っていくということになります。
ただ、自分の場合はあまり大きく考えるより「人事考課表に書いてあることをしっかり達成する」「仲間が喜ぶことをする」「上司が喜ぶことをする」と、シンプルに考えています。考課表の内容を達成することは、自分の成果が上がることです。仲間の成果が上がるようにすれば、仲間は喜びます。自分の成果も仲間の成果も上がれば上司が喜びます。それが結局、会社を喜ばせ、社会の役に立つ。これって自然なことでしょ。だから自分は「今後のキャリア目標」みたいなものよりも、自分の目の前のことを着実にやっていくんだって考えています。

このページを訪れた方に伝えたいことは?

「自分は日進工具を“いい会社だ”と思って18年勤めている」っていうことかな。もし今FIRE(経済的自立と早期リタイア)できる不労所得があったとしても、普通に勤め続けると思います。社内でも転勤や異動が多いほうだと思いますけど、全く嫌じゃなかった。日進工具を就職先に決めたのは「他の内定先と比べて一番転勤が少なさそう」が理由だったはずなんですけどね。転勤関係の手当も手厚いし、大きな費用を自分にかけてくれるだけの期待をしてもらっているんだと思っています。異動も転勤も、すんなり受け入れられたのは、そういう気持ちが大きかったからかもしれない。
新しい環境に飛び込むのは誰だって不安なものだと思いますけど、新しい環境は今までとは違うことができるし、知識も増える。「他の人ができることなら、自分にできないはずはない」と、思って自分はやっています。

とある1日の流れ